鈴木会長挨拶

中町三丁目町内会のみなさん
こんにちは。町内会長の鈴木則夫です。

町内会は隣近所の皆様がお互いに力を合わせて、安心安全に住める環境を作る活動で、皆様で築き上げた共有の財産です。皆様の力でしっかりとこの財産を守り発展させていきましょう。昨年は年初からコロナ禍で、町内会活動は殆ど出来ませんでした。三大行事(納涼盆踊り、ご祭礼、餅つき)が全て中止になりました。大変残念に思っていましたが、年度末に6年生のお子さんをお持ちのお母さんからお聞きした一言に大きく心を動かされました。そのお子さんは卒業文集にこう書かれたそうです。「みんなと太鼓を叩く事が出来なくてつまらなかった・・」それはお子さんの小さな胸に穴をぽっかり空けたのでしょう。私も遠い記憶の扉を開けば幼い頃の思い出が蘇ります。ふるさとのお祭り、未知の世帯へ飛び込むときめきは、鼻すじに付けた練おしろいの香りと豆絞りの鉢巻き、半纏。そうです、この町で生まれ育ったお子さんはこの町がまぎれもなく「ふるさと」なのです。地域の行事を通しての体験は心の財産になります。「ふるさと」の記憶の財産を作って行く為に、地域コミュニティの行事などを継続していく責務があると思います。コロナ禍では有りますが、町内会が中心となり、地域のコミュニティ活動、イベントの維持に努める事の重大さを改めて思い知らされた出来事でした。今年度はコロナの終息を願ってやみません。地域のコミュニティ活動を継続していく為にも、次の町内会を担って頂ける人材の育成に注力しないと町内会のこれからは有りません。是非、会員の皆様の積極的な参加、ご協力を望みます。東日本大震災で被災した方もこのように地域コミュニティの大切さを言います。「家も家族もみんな失った。命からがら生き延びたけど、今も失った故郷の町と地域の営みが戻らないことに涙する」これからも町内会は変わらぬ活動で、皆様の安心と安全をしっかりと提供出来るように、役員一同一層努力してまいります。その為には皆様のお力添え、参画が必要ですので、ご協力を心よりお願い申し上げます。